Xを開いたら、見慣れない説明画面が出てきた。
どうやらこのアカウントに、スパムや不自然な挙動の可能性を示すラベルが付いたらしい。
アカウント自体は普通に使える。
投稿も見られる。
ただし説明には、リーチが制限されたり、検索や返信、おすすめなどへの表示が一時的に弱くなる可能性がある、と書いてある。
ふむ。
身に覚えはない。
そこで続きを読む。
Xいわく、こういう判定は自動システムで行われているらしい。
そして説明の最後には、かなり大事なことが書いてあった。
自動システムは、ときどき間違える。
なるほど。
そこまで分かっているなら話は早い。
「判定を見直してもらう」
「これは誤判定です」
「理由を確認する」
そんなボタンが下にあるのだろう。
画面を下まで見る。
あった。
巨大なボタンがひとつ。
Got it
いや。
Got itじゃねーよ。
そっちが、
「私たちの自動判定、たまに間違います」
と言った直後である。
こっちはまだ何もGotしていない。
むしろ疑問が増えた。
何がスパムっぽかったのか。
どの行動が引っかかったのか。
いつまで影響するのか。
全部分からない。
分かったことは一つだけ。
説明を読んだことだけは、Got itを押して認めろ。
妙に完成度の高いUIだった。
間違えるなら、ツッコませてほしい
AIや自動化の仕組みを作っていると、誤判定そのものは珍しくない。
本当に難しいのは、その後だと思う。
判定を間違える可能性があるなら、人間が戻せる道も必要になる。
「AIが間違えない仕組み」より、
「AIが間違えた時に、人間がちゃんとツッコめる仕組み」
の方が案外大事なのかもしれない。
もちろん、今回なぜラベルが付いたのかは分からない。
何か特定の操作が原因だった、と断定する材料もない。
だから原因について面白おかしく作るつもりはない。
でも、実際に画面を見た瞬間の感想だけは、かなり正確に残せる。
Got itじゃねーよ。
🦝