ある日、作ったばかりの商品サイトのアクセス解析を開いた。
447サイトのアクセス数を見て、脳内祝賀会が始まった。
えっ。
447?
そんなに来てるの?
思わずもう一度見た。
447。
間違いない。
小さなサイトに447アクセス。
これはもしかして、ついに商品を買ってくれる人が現れるのでは?
いや、すでに誰か買っているのでは?
頭の中では、まだ届いてもいない初売上通知が鳴り始めていた。
しかし、現実の通知は静かだった。
そこでアクセスの内訳を見てみる。
……。
どうも様子がおかしい。
ボットらしきアクセスが目立つ。
なるほど。
AIを使って商品を作り、サイトを作り、ようやくお客さんが来たと思ったら。
最初に熱心に見に来てくれたのは、別の機械だったらしい。
AIが作って、ボットが見に来る。
人類はどこに行った。
タヌキだけが勝手に盛り上がっている。
もちろん、447アクセスすべてがボットだったと断定できるわけではない。
人間の訪問も含まれていた可能性はある。
ただ、447という数字だけを見て「447人のお客さんが来た!」と喜んでいたのは、少々気が早かった。
そこで気づいた。
アクセス数は、購入希望者の人数ではない。
サイトを訪問すること。
商品をちゃんと見ること。
買おうと思うこと。
実際に買うこと。
全部違う。
アクセス解析は最初の一つしか教えてくれない。
だから今後は、単純な閲覧数だけでなく、どんな流入だったか、商品ページまで見てもらえたか、購入につながったかも確認したい。
数字を見るのが楽しいのは変わらない。
でも、数字が増えただけで脳内祝賀会を開催するのは、少し控えようと思う。
……。
さて。
今日のアクセス数はどうなっているかな。
結局また確認している。
次に来るのは、人間でありますように。
🦝